2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

メトトレキサート

特徴 アンカードラッグ 最も耐用性がよい=効果・副作用のバランスが優れている 生物学的製剤と併用で有用性が高い 効果発現は早ければ2週間, 遅くとも4~8週間で見られる 関節破壊だけでなく生命予後改善効果がある リンパ腫はMTXのせいか、RA自体の問題か…

サラゾスルファピリジン SASP/SSZ

特徴 効果発現が1~2ヶ月で比較的早い 特に早期RAでは効果発現が早い SASP効果不十分の場合, MTX単独よりも追加にした方がよい エスケープ現象が見られる, この場合もDMARDs追加する PJP予防になる可能性があるので副作用なければ続けてもよい 副作用 皮疹・…

IgG4RDにおけるリツキシマブの長期的効果・安全性

たまには論文を読んでみようと思います。フランスからIgG4RDのstudyです。steroid sparing agentは何がいいんですかね。リツキシマブは確かに効果がありますが費用や副作用を考えるとバランスは微妙な気もします。nが少ないですがリツキシマブの投与方法が違…

リウマチの脊椎病変

環軸椎亜脱臼 横靱帯前縁と歯突起後縁が滑膜の炎症を受けて靱帯が弛緩することが一因 滑膜増生や線維化によるパンヌス(腫瘤)が脊髄を圧迫することもある 脊髄症状は男性でVS・LSを合併すると頻度が高くなる VSによりC1が下降するにつれAASが改善しパンヌス…

ステロイド性骨粗鬆症

基本的に若くて少量ステロイドを短期間使用する、といった状況でなければ必須 3ヶ月以内に開始すればOK、ではなくステロイド投与後最初の1ヶ月で骨塩量は低下するのではじめから入れておいた方がよい 基本的な治療は アレンドロネート(ボナロン)またはリ…

心房細動の持続時間と抗凝固療法

UpToDateの著者らは過去の研究を踏まえる17~24時間以上の持続がある場合には塞栓リスクが高まるがそれ未満の場合にははっきりわからない。 また発作頻度に関する研究は無く影響は不明。 ①ASSERT study https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22236222/ ペースメー…

間質性肺炎とANCA関連血管炎

日本では間質性肺炎からMPAへ進展するものが多い IPの診断は画像診断と病理組織学的検査の組み合わせ MPAの先行病変または肺に限局した血管炎としてIPがある IPの経過でANCAが陽性になり血管炎を惹起する 両者は区別できないことが多い 肺限局型は肺以外の臓…

スキンスコア(modified Rondan total skin thickness score MRSS)

皮膚硬化の程度 0 正常皮膚 1 大きくも小さくもつかめる、大きくつまんだ方が皮膚が厚い 2 大きいつまみはできる、小さいつまみはできない 3 大きくも小さくもつまめない 評価する部位 手指・手背・前腕・上腕・大腿・下腿・足背 スキンスコアは同じ検者が経…

関節リウマチの関節外症状

関節炎が重度な場合やRF高値の場合に臓器障害を起こしやすい 骨粗鬆症 ステロイドを使用しない場合でも炎症によるプロスタグランジンやサイトカインでRA自体が骨粗鬆症のリスクになる 治療開始前と1年に1回程度は骨密度を測定する 筋力低下 原因として次のも…

IgA欠損症と輸血

抗IgA抗体をもつIgA欠損症患者の輸血でアナフィラキシーショックをおこす IVIGも同様にリスクがある その場合には洗浄製剤あるいはIgA欠損症疾患患者からの製剤を使用する

γグロブリン大量静注療法(IVIG)

保険適応 ITP 川崎病 Guillain-Barré症候群 ステロイド抵抗性筋炎 EGPAの末梢神経障害 CIDPの筋力低下 作用機序 Fcγレセプターを介した機序 補体を介する免疫反応の制御 抗イディオタイプ抗体による自己抗体の制御 炎症性サイトカインの制御 T細胞への作用 …

関節リウマチのレントゲン

レントゲンの条件 関節リウマチ 両手足2方向(正面・斜位) ・無症状でもMTP関節に炎症がある可能性がある 脊椎関節炎 胸腰椎2方向・両側仙腸関節または骨盤正面 偽痛風 両手関節正面・両膝関節正面・骨盤正面+症状がある部位 読み方 A-S-B-C-D A:アライ…

関節リウマチの鑑別診断

年齢による分類 ①高齢者に多い 変形性関節症 リウマチ性多発筋痛症 CPPD結晶性関節炎 ②更年期 更年期における一過性関節腫脹・関節痛 ③全年齢 SLE ウィルス性(HPVB19、肝炎、風疹、HIV) 乾癬性関節炎 <抗核抗体関連膠原病> 抗核抗体陽性となる疾患にSLE, S…