2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

東京都のマッチングと専門医シーリング

特にエビデンスの無い一勤務医の雑感です。 新専門医制度に移行してから初期・後期ともに東京都の人気が高まっているようです。東京都というよりも都心からのアクセスが良い範囲、という表現が正しいかもしれません。シーリングの関係でマイナー科志望や進路…

体軸関節型脊椎関節炎でTNF阻害薬の切り替えは有効か?

EULARの若手医師向けコンテンツemmunetから興味がある論文を選んで読んでみます EMEUNET | What is new このemmunetってあまり日本では知られてないのかもしれませんがpodcastがあったりJournal Clubあったり便利なんですよね。今日アブストラクトに目を通し…

脊椎関節炎の関節外症状

" data-en-clipboard="true">SpAを見たら眼・心臓・腹部・爪・陰部の診察をする 視力に注意を払う、ルーチンでの眼科コンサルトは意味ないかも 腸炎症状に注意 定期的なECG、雑音あれば心エコー " data-en-clipboard="true"> 炎症反応 活動性が高くても炎症…

炎症性腰痛の2009年診断基準

SpA(脊椎関節炎)は血清反応陰性であった場合に関節リウマチの重大な鑑別診断になりますね。そこで参考になるのが炎症性腰痛の病歴です。若くてヘルニアと言われてると1項目満たしちゃいますがどうなんですかね。 腰痛の発症が40歳以下 発症が緩徐 運動で軽…

ゴリムマブ

特徴 トランスジェニック製法により抗製剤抗体ができにくい 52週でMTX併用で0%, 単剤で4%の中和抗体が見られた 二次無効が生じにくい 50mg/4wと100mg/4wの2種類の用法・用量がある 臨床効果は早ければ即日、遅いと4~8週 副作用 発症率は他のTNF阻害薬と同じ …

生物学的製剤投与時の注意 日本リウマチ学会ガイドラインなど

日本リウマチ学会ガイドラインなど参考にしました 感染症予防と早期治療に備える TNF阻害薬は抗炎症作用と炎症が持続しても骨びらんを抑える作用がある RAの場合インフリキシマブはMTXと併用が必須 エタネルセプトやアダリムマブはMTXと併用の必要がない TNF…

シュニッツラー症候群

" data-en-clipboard="true">シュニッツラー症候群に関する論文を読みました。一度診断してみたいですね。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 発熱,発疹,四肢の疼痛を呈したSchnitzler症候群の1例 " data-en-clipboard="true"> 特…

バリシチニブ

特徴 JAK(JAK1=JAK2) IL-6/2/7/21/INFα, Th1/Th17系に作用するIFNγ/IL-12/23などのサイトカインの作用を阻害する TNFのシグナル伝達に関与しない=TNF無効例でも効果を期待できる JAK2阻害によりTh17系・好酸球系に関連が深い疾患に効果がある JAK2阻害に…

トファシチニブ

特徴 JAK(JAK3>JAK1)へのATP結合を阻害することでIL-6/2/7/15/21, IFNαなどのサイトカイン作用を阻害する TNFの細胞内シグナル伝達に関与しないのでTNF-α阻害薬効例でも効果期待できる MTX効果不十分の場合, MTXと併用することでTNF-α阻害薬と同等 効果発…