バリシチニブ
特徴
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JAK(JAK1=JAK2)
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IL-6/2/7/21/INFα, Th1/Th17系に作用するIFNγ/IL-12/23などのサイトカインの作用を阻害する
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TNFのシグナル伝達に関与しない=TNF無効例でも効果を期待できる
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JAK2阻害によりTh17系・好酸球系に関連が深い疾患に効果がある
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JAK2阻害により赤血球・血小板・顆粒球などの分化の悪影響考えられるが臨床上大きな問題にならない
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VTEの懸念は高いかもしれない
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帯状疱疹に注意が必要
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トファシチニブ比べて腎排泄の割合が多く発熱・脱水で注意が必要
禁忌
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白血球数4000未満、好中球500未満、リンパ球500未満、Hb8未満は禁忌
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日本リウマチ学会では好中球1000未満、β-D-グルカン陽性は投与しないことを推奨
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eGFR30未満では避ける
処方例
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1日1回4mgから開始して改善すれば半量にする
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腎機能(eGFR30-60)・肝機能障害・高齢者・低体重でははじめから減量を考慮