東京都のマッチングと専門医シーリング

特にエビデンスの無い一勤務医の雑感です。

新専門医制度に移行してから初期・後期ともに東京都の人気が高まっているようです。東京都というよりも都心からのアクセスが良い範囲、という表現が正しいかもしれません。シーリングの関係でマイナー科志望や進路を決めていない場合は「出身大学のある地方で初期研修して後期から実家のある首都圏」のようなパターンが取りにくくなってきています。

埼玉や千葉の僻地は逆に基幹病院が少ないので更に人集めに苦労していると聞きました。基幹病院の人気はあまり変わりないですが、これまで見向きもされなかった病院も都内というだけで研修医が集まるようになっています。私の周りでもかなりそれを感じています。数年前まで定員割れが続き国試多浪や人格に問題がある研修医しか集まらなかった病院にやる気がある真面目な方たちが増えてきました。

働き始めると後期研修先の決め方はなんとなくわかってきますが、学生のころは病院選びの基準がわからず悩んでいた記憶があります。