脊椎関節炎の関節外症状

SpAを見たら眼・心臓・腹部・爪・陰部の診察をする

視力に注意を払う、ルーチンでの眼科コンサルトは意味ないかも

腸炎症状に注意

定期的なECG、雑音あれば心エコー

 

1. 炎症反応　

• 活動性が高くても炎症反応上昇が無い場合もある

2. 眼病変

• ReAでは結膜炎（無症状のことが多い）
• その他のSpAではぶどう膜炎（急性片側性前部ぶどう膜炎：虹彩炎）
• ぶどう膜炎は一過性のものから慢性化するものまで様々
• ぶどう膜炎は虹彩後癒着して視力低下きたすこともある。
• ぶどう膜炎の症状として結膜充血だけでなく羞明・眼痛・視力障害に注意する。
• ぶどう膜炎のリスクはAS, HLA-B27陽性

3. 下痢（体重減少）

• 炎症性腸疾患の既往が無くてもSpA全般に腸炎の合併がみられる
• 症状の有無に関わらず大腸内視鏡検査をするごく軽度の粘膜炎所見はそれなりに合併している
• 炎症性腸疾患関連関節炎では非対称性の仙腸関節炎の頻度が高い
• 炎症性腸疾患関連関節炎の３割で軸関節炎を認め、腸炎に先行することがある

4. 大動脈弁閉鎖不全症, 房室ブロック

• 大動脈起始部の付着部炎により房室ブロックやARが見られることがある

5. 皮膚症状

• 爪病変
• 掌蹠膿疱症
• ReA：膿漏性角化症、亀頭炎