関節リウマチの鑑別診断

年齢による分類

①高齢者に多い
  1. 変形性関節症
  2. リウマチ性多発筋痛症
  3. CPPD結晶性関節炎
②更年期
  1. 更年期における一過性関節腫脹・関節痛
③全年齢
  1. SLE
  2. ウィルス性(HPVB19、肝炎、風疹、HIV
  3. 乾癬性関節炎
 
<抗核抗体関連膠原病>
抗核抗体陽性となる疾患にSLE, SJS, 炎症性筋炎, 全身性強皮症がある
通常骨びらんを伴わない関節炎を呈する
その他抗核抗体陽性となる疾患に甲状腺疾患、自己免疫性肝炎、アトピー性皮膚炎がある
<Sjögren症候群>
・乾燥症状+関節痛+抗Ro(SS-A)抗体陽性
・RAでも乾燥症状がでることがある
・抗SSA抗体はANAの細胞質パターンをとるため陰性となることがある
・関節炎患者ではANAとSS-Aを同時に測定する
・Sjögren症候群の関節炎は通常一過性、安静とNSAIDsで改善しない場合はRAの合併として治療したほうがよい